sienteでは「セクシャルウェルネス」という言葉を使います

AV女優、AV男優、AV作品のクリエイター、風俗嬢、風俗業界で働く人たち、アダルトグッズの製造や販売職に就く人たち、アダルト系メディアで働く人たちや制作者、漫画、アニメ、ゲーム等のクリエイター…etc. 
人が性欲を充足させて心身ともに健康で幸せであるために、娯楽やサービスを提供する仕事は様々あります。

しかし、これらを総称する言葉はありませんでした。
私たちsienteでは、これらの仕事を「セクシャルウェルネス産業」と呼びたいと考えています。

セクシャルウェルネスという言葉の意味を考えた時、それは人の性的な健康や満足度を促進するための総合的なアプローチを指すと考えられます。
身体や精神の健康面だけでなく、文化的・社会的な側面、個人の人生観をも含んでくるでしょう。

人には性欲が備わっていますが、その欲望は、食欲や睡眠欲などと変わらないもので、人が人として生きていく時の自然な欲求です。性欲が心地よく満たされていることは、QOLが保たれることに繋がります。

様々な人のQOLをよりよくするために、性の作品やサービスや商品を世の中に提供する仕事、それがセクシャルウェルネス産業だと考えています。

ところが、これらの職業は、時に職業と見なされず、「性的な搾取をしている・されている」「生活のために仕方なく、イヤイヤやらされているもので、やめるべき仕事である」などと考える人たちも世の中にはいます。

人が職業を選ぶ時、現在の状況や必要な収入、自分が手にしている資質やスキル、将来性などから総合的に鑑みて、「この職を生業としよう」と合理的に判断します。
けれども、なぜかこのセクシャルウェルネス産業に至っては、そのような視点で職を選んでいると見なされないことがあります。

また、性の娯楽やサービスの仕事に就いている人は、人として劣っていて、見下してもいい存在だと考える人も中にはいます。つまり、偏見をもったり、差別をしたりしてもいいと考えている人がいます。

そのため、セクシャルウェルネス産業で働いている人は、見ず知らずの人から突然、性器の画像を送りつけられたり、「穢れた存在だ」というような言葉を投げつけられたりするというハラスメントを受けることもあります。

このような状況を変えていくためにも、「世の中から必要とされている仕事なのだ」と理解していただける言葉が必要だと考えました。同時に、この言葉は、私たちがこの職業を自ら選んだ職業人としての誇りを持つためにも使いたいと考えています。

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