「コラボ弁護団記者会見時における発言に対する抗議の声明」

令和 4 年 11 月 29 日に「Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見」が行われました。その会見中、弁護団の角田由紀子氏による看過できない発言がありましたので、ここに声明を発表いたします。

また発言の撤回および、AVの出演者、製作者、視聴者に対しての謝罪を求めます。


コラボ弁護団記者会見時における発言に対する抗議の声明

一般社団法人siente代表理事
中山美里

 
 私たちsienteは、性の娯楽やサービス産業に関わる仕事を選んだ人たちが、職業差別による心理的な負担や生きづらさなどを解消し、偏見のない社会を作るため一助を担いたいと活動する団体です。

 令和4年11月29日に行われた「Colaboとその代表仁藤夢乃に対する深刻な妨害に関する提訴記者会見」において、弁護団の角田由紀子氏が「アダルトビデオっていうはですね、まさに女性を性的に虐待してですね、そのことを娯楽にしてる類のものなんですね」と発言とされたことに対し抗議します。

 角田氏がアダルトビデオと幅広く表現されているアダルトビデオ業界の中には、現在、適正AVという厳しい自主規制ルールに則った運用を行なっている業態があります。

 適正AV業界では、出演者の意思決定を尊重し、人権を保護する自主規制ルールを敷いており、作品の表現内容においても出演者が納得した上で出演し、台本のある中で表現活動を行なっているにすぎません。そのため、「女性を性的に虐待し、それを娯楽にしている」という発言は、適正AV業界に関しては事実と異なり、出演者、制作者、視聴者を傷つける中傷発言であり、非常に遺憾です。

 また、このような発言を公的に配信することにより、適正AV業界で働く人たちに対するスティグマが植え付けられてしまいます。AV女優の仕事は、性的虐待を受けることではありません。

 角田氏の発言は、適正AV業界で働くことを選択した女性の意思決定を踏みにじるものであり、厳重に抗議するものであります。

【連絡・問い合わせ先】
取材などのお問い合わせは、ホームページのお問い合わせ先フォームからお願いいたします。

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